フォアグラは良くてクジラはだめ。どう考えてもフォアグラがNGだろう

高級フランス料理店では必ずと言っていいほど、コースの中に高級食材の「トリュフ、キャビア、フォアグラ」が使用されています。これらは世界三大珍味と言われ味にうるさい富裕層の人達の舌を唸らせてきていました。

先日、渋谷のスクランブル交差点付近を歩いていると「フォアグラを食べるのは断固やめましょう!!」とキャンペーンを行っていました。今、食品業界が揺れている時期ですが、フォアグラにも体に悪いものでも入っているのか?と思い、話を聞いていると「ああ、なるほど。そういうことか」と納得が出来ました。

三大珍味のトリュフはキノコの一種で山で収穫出来ます。トリュフの匂いを嗅ぎ分ける豚を使用して探しあてるとか。豚は使いませんが、日本の松茸を探すぐらい大変な作業のようで、いずれも香りがとても良く、使用すると料理の芳醇さが格別になります。

キャビアは淡水に住むチョウザメの卵で、あの食感と塩味は何の料理にも合いますね。日本の鮭の卵「いくら」より小さいですがロシア語で魚の卵を「いくら」というようにキャビアのような魚卵の美味しさから日本語でも「いくら」と呼ぶようになったようです。

最後にフォアグラですが、フォアグラは鴨とガチョウのフォアグラが知られています。フランス料理のメインにあたるこの食材は、外交の場でも駆け引きに使われているのはあまり知られておりません。フォアグラ・ド・カナールは鴨のフォアグラで、フォアグラ・ド・オアはガチョウのフォアグラです。オアのほうが高価で味も美味しく、フランスのエリゼ宮では、フランスが深く外交関係を築きたい国家には「オア」を出し、それほど重要視していない国家に対しては「カナール」を出していると言われています。歴代の日本の2人の首相が訪問した際も、オアとカナール区別されたという逸話があります。

それほどフランス人にとって重要な食材のフォアグラですが、何故若者達は渋谷でキャンペーンを行っていたのでしょうか。それはフォアグラの生産方法にありました。

フォアグラはご存知の通り無理やり機械で餌を胃袋まで押し込み、脂肪をたくさん蓄えさせた肝臓の事です。人間で例えると「脂肪肝」で肥満の代名詞、病気の一歩手前な訳です。食べたくもない餌を、口を無理やりこじ開けさせられ、パイプに入ったたくさんの餌を胃袋まで無理やり押し込まれ、吐き出さないように口を強制的に閉じられて、そうやってフォアグラは完成するのです。なんという残酷なことでしょうか。

日本の捕鯨も世界的に批判され、調査捕鯨以外、捕鯨を行うことが出来ません。戦時中や、タンパク質不足だった時代の貴重なタンパク源であり、日本の文化だった捕鯨は欧米各国に反対され、中でもオーストラリアは外交の危機に発展するのではないかと懸念されています。日本でイルカ漁をする港町の様子が外国映画で公開され、世界中の非難を浴びたのも記憶に新しいですが、クジラやイルカは頭がいいからかわいそうなどと、とってつけたような理由だけではなかったのです。それでは牛や豚の立場はどうなるのでしょうか。豚は決まったところでしか用を足さないなどと意外と頭がいい動物です。では、何故捕鯨だけに欧米はアレルギー持つくらい反対をするのでしょうか。それには理由がありました。長くなってしまいますので他のサイトを参照下さい。(欧米が捕鯨を反対するある事件。特にオーストラリア)

話は戻りますが、フォアグラの「強制給餌」の方法があまりにも非人道的で残酷という理由で、ヨーロッパ圏では、1999年のポーランドを皮切りに、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイルランド、デンマーク、オランダ、ルクセンブルグ、ドイツ、オーストリア、イタリア、チェコで「強制給餌」(すなわちフォアグラ生産)が禁止されてきました。近年ではつい最近では2012年にアメリカのカルフォルニア州でもフォアグラ禁止が発令されました。

自然ではない飼育方法で生産された脂肪肝(いわゆる病気の肝臓)を高級料理としてもてはやす時代は終わったのです。ある国の美食家が「フォアグラよりあん肝のほうが数段に美味しい」言ったと聞きますが、あん肝は海で育った新鮮なアンコウの肝臓です。味も美味しいのならフォアグラなど残酷な飼育法で育てて食べる必要など全くありません。

日本の捕鯨も欧米各国は自国の軍事機密の為に(特にオーストラリア)、無理やり理由をこじつけて反対をしている暇があったら、本当に人道的に外れているフォアグラ全面禁止に反対するのが道理でしょう!!

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フランス料理は残酷なものが多いです。今では全面禁止になりましたが、鳥を酒に生きたまま顔を突っ込み、あまりの恐怖に身体中に酒が行き渡り、絶妙な味になるという鳥料理がありました。

フォアグラの作り方をこの投稿をアップする前に動画サイトで見ましたが、これを人間が平気で食べるとはもはや正気の沙汰とは思えません。

<「投稿サイト」編集部>