他の野党も共産党を見習ってみては??

大義が不明確というか、全くないと言っても過言でもない衆院選が終わりました。戦後最低の投票率で、それだけ国民に関心がなかったわけですが、若干議席を減らしたとはいえ、自民党は単独過半数の議席を確保、連立の公明党の議席も足すと2/3を確保し、結果圧勝という形になりました。野党第一党の民主党などは、代表自ら議席を失うという65年ぶりの情けない結果でした。しかし、国民は自民党安倍政権を支持したわけではなく、他の党よりはただ「まし」という理由で投票したのです。

その情けない野党の中で、日本共産党が議席を大幅に増やしました。与党の反対ばかりしているだけで、実現が厳しい政策ばかり毎回打ち出している印象の共産党ですが、なぜ大躍進出来たのでしょうか。そこには地道な選挙活動があったからです。

選挙当日までどの党に投票するか決めていない有権者が3~4割います。この票を取り込むことはとても重要です。私は投票する政党を決めていたとはいえ、今回の選挙はやはりあまり関心はありませんでした。その当日の午前中に「日本共産党です」と、とても丁寧な感じの男性から電話がありました。普通ですと「今日の投票には日本共産党を宜しくお願いします」と話されるのを予想できますが、そうではありませんでした。簡単なアンケートのような感じでいくつか質問されただけで一切投票についてのお願いをしてこないのです。共産党に入れるつもりがなくても、とても印象の良い方から電話があれば当然「日本共産党」が頭にすり込まれます。当日悩んでいる有権者はこの電話で共産党に投票した人が多いのではないでしょうか。電話でお願いといえば、選挙前に「公明党をお願いします」と何人もお願いされうんざりしている人が多いと思います。そこで共産党のような投票のお願いではなく、誠実な態度で電話をもらうと投票したくなるのが心情でしょう。共産党が今回議席を増やした陰には、このような電話作戦が少なからず影響していると思います。

一強多弱を打破するには、他の野党も誠実で地道な選挙活動が必要なのではないでしょうか。この先安倍政権が続くわけですが、強い野党がいなければ絶対に日本はよくなりません。自民党と対等に戦える政党が待ち望まれます。

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このような電話作戦があったのですね。政党名で電話がくると「またか」と思いますが、投票依頼はせず、別件の話をしつつ、党のアピールをするのは投稿にあるようにとても効果的な感じがします。

共産党が躍進したとはいえ、まだまだ他の野党と足しても自公の足元にも及びません。次は2年後の参院選です。野党が勝ち、ねじれ国会、次の衆院選で政権交代出来る政党が出て欲しいものです。

<「投稿サイト」編集部>