放射線測定器「ガラスバッジ」がお粗末な代物で、福島県民の健康被害が脅かされている!!

東日本震災から間もなく4年が経とうとしていますが、福島県の浜通りを中心に、まだまだ帰宅が出来ない地域が多く残っています。福島の復興が遅れている原因は言うまでもなく、原発事故が原因で除染が思うように進まず、一体いつになったら福島県は復興されるのでしょうか。

そんな中、驚くべきことを知りました。被曝量をチェックするために福島県民が首からぶら下げている「ガラスバッジ」いう被曝量がわかる代物ですが、全くの使い物にならない物でした。このガラスバッジは、100円ライター位の大きさの容器に特殊なガラス素材が入れてあり、放射線を浴びると、後に紫外線を当て発光する原理を利用して積算被曝量を測定する放射線測定器(線量計)です。

ガラスバッジは、実際の被曝量の4割ほども低く数値を示すというのです。最大手メーカーの「千代田テクノル」というメーカーの物で、今月千代田は測定値がずれていることを初めて認めました。理由はガラスバッジの前面からの放射線量は空間線量とほぼ同じ数値を表示するそうですが、前後左右からまんべんなく放射線を浴びる状態では全ての放射線をひろえず、実際の線量の6~7割程度しか測定されないそうです。今になって認めたとしても一体どういうことでしょか。

私の周りにもガラスバッジの数値が低いことから、放射能が無くなったと危険な勘違いを起こしている人達が大勢います。更に驚きなのは子供が装着した場合の影響は実験すらしていないそうです。そんな物を信用し、ずっと使用してきた福島県民の被曝量は後に一体どれ程の脅威を引き起こすか本当に心配です。

昨年2月には仁志田伊達市長がウィーンにあるIAEA(国際原子力機関)で得意げに演説をしてきたそうですが、その内容が「妊婦や子供に小型線量計(ガラスバッジ)を配布するなど、子供の被ばく対策から優先的に実施した」と説明して、全市民の被ばく線量を2012年7月から1年間測定したことを述べたそうで、このようなお粗末な代物を使いながら、なんと無責任なことを言ってきたんだと憤りを感じます。なぜなら、まともな線量も測定できない物で測定していた事を全世界に発信したわけですから。

そもそもガラスバッジは低線量下では正確に数値が測定できないそうです。高線量下で一定方向から放射線があたる作業員などには有効ですが、そうだとすると普通に生活している住民には全く使い物にならないのではないでしょうか。千代田を含む大手メーカーは、毎時10マイクロシーベルト以下の環境では性能実験をしていないというから、そんな物を人が住める位の環境では役に立ちません。10マイクロシーベルトを超える高線量のところに一般人は住んでいませんから。

噂によると原子力規制委員会の委員長で福島県伊達市の除染アドバイザーをしていた「田中俊一」氏がこの千代田テクノルと仲がいいとかで、このガラスバッジを推薦したという話が出ています。権威ある人間が推した物が全くの役立たずで、それも自分の仲のいい企業の物を推薦し、誤った線量を測定した結果、早かれ遅から健康被害が現れてくることが非常に懸念されます。

子供の甲状腺がんがこの福島県内で非常に多く出ています。放射能との因果関係は不明と言われていますが、確率的にどう考えても普通の数ではありません。放射能の影響が考えられます。放射能対策がこのような適当なことでは、これからますます子供を含め、すべての世代でがん患者や突然死といった、放射能の影響が考えられる人間が出てくるのではないでしょうか。

田中俊一氏、千代田テクノル、仁志田伊達市長。この大失態の責任はどうお考えでしょうか。

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私も子供がいるので、放射能の子供への影響が今でも非常に心配しています。それがこのような無責任な利益優先だけを考えて配った物で、子供たちがより多くの被爆をしていた事を考えるととても恐ろしいです。

この責任は非常に思いです。

<「投稿サイト」編集部>