曖昧な「趣旨採択」で逃げるのか?伊達市議会

伊達市議会は、除染Cエリアの全面除染を希望する請願書を、市内伊達町の箱崎地区、伏黒地区、保原町の大田地区の3地区から、それぞれの紹介議員を通じて受け取っていました。
それについての審議が、担当になった総務生活常任委員会(委員長は佐藤実氏)によって12月8日に行われました。
採択になるか不採択になるかを、市民は固唾をのんで見守っていましたが、委員会が出した答えは玉虫色といってよい「趣旨採択」というものでした。
趣旨採択は、「気持ちは分かるけど、実現は出来ないです。」という体のいい断りだとも言われています。
この結果は、議会最終日に佐藤実委員長から議長に報告され、議決を要することになりますが、その採決は16日まで待たなければ分かりません。
今回Cエリアの除染の請願書が提出された背景には、伊達市に隣接する国見町、桑折町、福島市、といった自治体がそれぞれ全域の除染を実施しているのに、伊達市ではA・B・Cという境界を隔てて線量が低いエリアの住宅除染を一切実施していないという衝撃の事実があります。伊達市長は、これを科学的な根拠に基づいたことだと豪語しています。
これって、おかしいと思いませんか?そもそも放射線が降り注いだ場所は全て地続きですし、境界を設定することに不自然さを感じます。
将来に渡って、子ども達が安心して暮らしていくために、少しでも不安を取り除くのが為政者の務めではないのでしょうか。今の市長は東京に立派な本宅があり、退職したらそこに帰るだけだから関係ないのでしょうが、伊達市に住む続ける私達にしてみたらたまったものではありません。
昨日の委員会の曖昧な結論には、市民として激しい憤りと失望を感じています。
こんな伊達市では住む気が失せていきますよね。
(投稿ネーム:Cエリア住民)
—————————————-—————————————-—————————————-————
当編集部が調査したところでは、「市長が反対するんだったら、採択はやめとこうか。」という程度の認識で委員会は結論を出したらしいという情報がありました。つまり市長のご機嫌をうかがいながら運営されている議会という色合いが強いようですね。この後に及んでも平然としている市議が多いようですが、厳密に職責に照らし合わせてみれば不適格者が殆どだと思います。市民の意見を汲み取って市政に反映させるという約束で自分からわざわざ立候補して当選した議員達が、議員職についた途端に市民より市長の意向を優先するようになる訳ですから、市民にとっては詐欺にあったような話であることは間違いありません。
<「投稿サイト」編集部>