常磐道全線開通!!便利な反面、放射性物質の拡散が懸念。

平成27年3月1日(日)常磐自動車道のまだ繋がっていなかった最後の区間、浪江インターチェンジから常磐富岡インターチェンジまでが開通し、これで東北地方から関東方面まで海沿いのルートが高速道路で整備され、非常に便利になることは間違いないでしょう。原発問題がなければの話ですが、、、。

ネクスコ東日本のHPによると、広野インターチェンジから南相馬インターチェンジまでの空間線量が0、18〜5、4μSv/h、平均値がで1、2μSv/hで、同区間の道路上の空間線量は0、15μSv/h〜5、4μSv/hで、平均値が0、71μSv/hだそうです。そこでおさらいですが、そもそも放射線というのは自然界にも存在します。その辺の石から微量ながらも放射線は出ていますし、人工温泉などで使用されているラドンやラジウムなども放射線を放出していますが、ごく微量で人体には影響がないようです。

原発事故前は、空間線量は0、05μSv/hで、それが上記区間の平均値で14倍を超え、最大値区間では100倍を超えます。もちろん、高速道路なので、その場にとどまるわけではないですが、しかし、思い出されるのが、先日どなたが内部告発で書かれていた投稿です。原発に出入りしている車両が、適当な洗浄しかしないで公道を走行していると言うじゃないですか。これは東電も黙認しているようで、東電の管理責任があまりにも無責任すぎます。空間線量が高くとも、一定時間通過するだけなら、心配ではありますが、問題はないでしょう。しかし、原発に出入り車両が適当な洗浄により、その状態で国道や高速道路を走行すると、少なからず汚染物質が道路上に巻き散らかされるのは明白です。それが、車の換気の際などに車内に入り内部被曝恐れがあるというより、必ず起きる事実です。

ごく微量と関係者は言い訳をするかも知れませんが、元々放射性物質は目に見えない物で、そのごく微量の物質の為に、今尚帰宅出来ない原発周辺の住民がいます。また、国は因果関係が確認できないと言っていますが、子供の甲状腺癌や甲状腺異常が、通常では考えられない数の子供達が発症しています。

話はそれましたが、常磐道開通の前に、不通区間の国道6号線も開通しました。福島第一原発の看板が出ている辺りの空間線量は、簡易線量計で測定しても10μSv/hを超え、とても一般の乗用車が走る場所ではないと思われます。輸送業界の方などは、経費も浮くし、時間も短縮出来るので大歓迎でしょう。しかし、先ほど書いた原発の出入り車両が落とした汚染物質をこれらの車両が汚染物質を付着させ、全国に撒き散らす結果になるのは誰の目にも想像出来る事でしょう。化学兵器ではないにしろ、日本中でバイオハザードが起きても不思議ではありません。

原発事故後、ニュースで常磐道の工事を早め、復興に一役買うなどとと見た記憶がありましたが、今思うと、今より高線量の時に作業員は道路工事をさせられていたのですね。当時は民主党政権でしたが、自民党政権になってもこの危険な地域を工事させ、3/1に全線開通させるわけですが、需要は原発関係者、輸送関係意外需要はあるのでしょうか。

安倍総理、東北の復興の為に前線開通を早めたと息巻いていましたが、本当にそうですか!?子供を乗せて大人が走ると思いますか?これで需要がなかったらどうしますか?被災地の望みは、こんな道路の開通ではなく、早く故郷に帰れることなんですがわかりませんか?

もう浮世離れの考えはやめて、被災地の人間の気持ちになって考えて下さい。

福島第一原子力発電所車両測定除染業務、内部告発を読む

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投稿ごもっともで、なんのために急いで開通するのでしょうか。確かに復興の為に福島県の浜通りから東北の被災地に行けるのは便利です。しかし、現状は国道6号などは殆どトラックしか走っていないので、高速道路を急いで開通させる必要性があったとは思えません。それよりやることは、怠慢な除染活動に喝を入れ、徹底的に除染に力を入れるべきではないでしょうか。

しかし、福島県は約7割が森林で覆われています。除染は困難でしょう。それでも帰還させるというのであれば、頓挫された首都機能移転を福島県にしたらどうですか?首都直下型地震が起きてからでは遅いですから一石二鳥ですよ!!
<「投稿サイト」編集部>