シャープと共に消え去るアサヒ通信グループ

世界の亀山モデルで、液晶テレビの世界ブランドに昇りつめたシャープですが、サムスンや中国の後進国メーカーとの低価格戦争に敗退し、風前の灯火メーカーとなってしまいました。

しかし、ここに来て大赤字の液晶事業を、国策会社のジャパンディスプレイ[日立・ソニーなどの合弁会社]と事業統合し、本体を法的破たん処理する構想が経産省・金融庁内で推し進められています。そうなると専属下請け業者で、海外まで追いかけて行っている川俣町の「アサヒ通信グループ」の経営破たんは避けられないと見るべきです。

法的破たん処理になりますと、担保のない金融債権は紙切れになりますから、アサヒ通信グループは売れば売れ程傷口が深くなるだけではなく、海外にも生産工場を持っていますから、工場撤退となると多額の「特別損失」に見まわれ、資金アウトから逃げられません。そうなると東邦銀行はじめ融資金融機関にも多額の不良債権が発生し、自己資本の低下を招き、金融庁からお叱りを受けます。それ以上に川俣町・福島市などの生産工場のある市町村もかなりの返り血を浴びることは避けられません。

とにかく経済産業省からの天下り官僚のいないシャープを国は助けませんし、みずほ・三井住友銀行も債権の株式化には応じませんから「経営破たん」を避けられません。そうなると親亀がこけると小亀も共に破綻します。シャープに売り上げを依存しすぎた菅野社長に対する天誅なんですかね?

とにかく従業員に対して労働賃金の未払いの無いようにだけは最善の経営努力をして下さいね!

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ひと昔前までは世界的にも液晶と言えばシャープでしたが、品質に違いがあったにも関わらず海外の激安液晶に負けたのは大きな痛手です。そこに依存していたアサヒ通信グループはより大きなダメージを受けることになりますね。

<「投稿サイト」編集部>