伊達市長選前夜の公開討論会

1月16日(火)午後6:30~保原町町民センターにおいて「だて青年会議所」主催の市長選立候補予定者5人による公開討論会が行われ約350人が立候補予定者達の意見を聞いた。
これは決められた5つのテーマに対して各予定者が7分間以内で意見を述べるという各地の選挙に於いて青年会議所「JC」が行っている討論会で、意見を戦わせる趣旨のものではなく、聴衆は一方的に候補予定者達の意見を聞かされる受動的な立場のものである。
主要なテーマは市の産業についてだが、いずれの候補も基本的には農業としていたことだったが、人口増、教育といった面では考えの違いが出ていた。
須田博行氏は元県北農林水産部出身ということもあり、農業の生産のみならず製造、流通といった”6次化”への取り組みが必要と提言した。数値を挙げ語った内容は、それなりに説得力あるものだったが、いかにも役人の回答らしいものだった。
逆に言えば農業以外では惹かれる回答は無かった。
高橋一由氏はさびれゆく市全体に活力を注入するため、大型店を誘致し、そこから生まれる2000人の雇用、1500人の人口増、年間で20億円にのぼる税増収を基に、教育の無料化、地場農業維持などを訴えた。
仁志田昇司氏の発言で気になったことは、自らの選挙討議資料に印刷してある「復興計画の推進」の中に「堂ノ内地区の大規模商業開発」という推進策をあげながら、当日の最後の弁論の中で「大型店は福島市民が反対なのだから出来ません」と高橋候補に対する嫌味とも受け取れる発言をし、いつものことながら矛盾したことを述べている。
また、給食の無料化を謳う高橋候補に対し、12月定例市議会までは「予算が無いため出来ない」としていたものだが、「無償化は出来る」と4年前と同じように他候補のスローガンをパクるような発言もあり、あたかも告示直前の悪あがきのように映りましたね。
面白かったのは橘典雄氏で、少子化対策では第3子目から祝金を500万円出すとか、人口減少には原発被災地の住民を連れてくるといった奇抜かつ無責任とも思える発言をしていた。
遠藤保二氏は教育問題では精神論的な話になってしまい、あまり聴衆の共感は受けなかったようだった。
(投稿ネーム:新市長を誰にするのかまじめな伊達市民)
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公開討論会を冷静に見れば仁志田さんに勢いが感じられませんでしたね。聞けば前回市長選のように相手候補の政策のパクりではないか?などという話が出てくるようでは首を傾げなくてはなりませんね。
<「投稿サイト」編集部>