残念、白河関越えならず。でも頑張った金足農業!!

全国高校野球夏大会の決勝は、100回の記念大会にふさわしい盛り上がりを東北の人間に与えてくれましたね。
結果としては、大阪桐蔭が春夏連覇した訳ですが、金足農の吉田輝星君の奮闘には本当に拍手を送りたいです。
ほとんどプロ級選手が並んでいるような大阪桐蔭打線を相手に、この酷暑と呼ばれる夏に、公立の星がよくぞ決勝で最強王者に立ちはだかってくれたものだと感動しました。
投手のコンディションを見極めて監督が出した降板指令は、残念ではあってもさすがに当然の指導だと思いましたが、それでも吉田君は野手として最後までグラウンドに立ち続け、フル出場を果たしました。
吉田君は低めのストレートの伸びが出場投手の中で群を抜いていたと思います。プロ野球界にもちょっと同じような人が見当たらない個性です。身長は低めですが、低めの球の伸び、切れが抜群です。
プロでも通用すると思いますので、このまま自分の信じた投球で伸びていってほしいものだと思いました。
とにかく、日本の高校野球ここにあり、を見せつけてくれた100回大会でした。球児たちに、心からの拍手を送りたいです。
(投稿ネーム:雑草軍団)
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本当に、金足農の雑草魂に全国がフィーバーさせられたようですね。元々、推薦入学などで全国から有力選手を集める他の私立強豪校に対し戦力的には劣るとみられていましたが、よくぞ決勝まで進んでくれたものです。その強さの源泉は、中学時代から秋田では好投手として知られていたエース、吉田輝星投手(3年)のずば抜けた実力を背景とした、30年前に流行った送りバントやスクイズを多用する攻撃方法にあったようです。これは、積極攻撃野球がすっかり主流になっている甲子園野球の中では異色な存在です。例えば、近江との対決では、無死満塁のチャンスで相手の意表を突いた2ランスクイズを成功させましたが、近江の選手は、「2ランスクイズに対する練習はしたことがなかった」と言っています。正に意表をついた、雑草魂のなせる業と言ってよいでしょう。金にものを言わせて有力選手を集めるような事をしなくても、高校野球にはまだまだ可能性がある、と感じさせてくれたことが、金足農の最大の功績でしょう。
<「投稿サイト」編集部>