「忖度発言」の影響で、自民麻生派がやっぱりボロ負けした福岡知事選

福岡県知事選の結果が出ましたね。3選を目指した現職の小川洋さん(69)が当選し、元厚生労働官僚で新人の武内和久さん(47)を大差で破ったようです。自民党が 推薦していたのは武内さんの方だったのですが、結果的には党内の大部分が小川さん支援に回ったのだそうです。
地元の事情を調べたところ、元々、2016年の衆院福岡6区の補選で麻生氏や自民県連が推す候補を小川さんが応援しなかった経緯から関係が悪化していて、保守分裂の構図が背景にあったのも事実のようでした。
しかし、なんといっても激烈なダメ押しとなった一撃は、選挙戦終盤に発生した下関北九州道路を巡る塚田一郎元副国土交通相の「忖度(そんたく)」発言ですよね。なんとも皮肉なことに、候補者集会の場で、完全に敗戦を決定づけてしまう出来事となりました。
当落発表後、麻生氏は福岡市内のホテルに姿を現して武内候補に頭を下げ、 「ビジョンや政策をしっかり伝えきれなかった。力及ばず本当に申し訳ない」と詫びたそうですが、これって要するに、「塚田の忖度発言で落選させちゃってごめんね」と謝っているに等しいと感じました。
塚田氏が、「安倍・麻生道路」と呼ばれる下関北九州道路の計画に関し「首相や麻生氏は言えない。私は忖度(そんたく)します」「私は物わかりがいい。すぐ忖度します」と利益誘導を認めるような発言をし、調査計画が国直轄になったと、自分の手柄のように語った事の印象は、あまりにも酷過ぎました。
誰が何をやっても許されると思っていたような安倍政権ですが、それが見事に福岡県民のしっぺ返しを受けたような出来事に、個人的には胸のすく想いです。
(投稿ネーム:セクハラという罪は無いおじさん)
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仰るとおり、どの議員がどんな発言をしてもなし崩しに出来ると高をくくりがちな安部政権ですが、「あ、地方選だ、ヤバい。」とハッと気付いて慌てて塚田氏の辞職を促したのでしょうが、その対応の遅さがまた、世間的には見苦しさを倍増させていましたね。この知事選を指して「麻生氏のオウンゴール」と表現する人も多いようですが、正に言い得ています。「自滅」とはこの事でしょう。
<「投稿サイト」編集部>