イスラム国の日本人人質事件は、日本人2人が殺害され、ヨルダン人パイロットも1月3日、今から一ヶ月も前に火あぶりで殺害されており、ヨルダンに拘束されている女死刑囚が死刑執行されるとのことで一旦終結を迎えそうです。
しかし、今回の件で安倍総理は3日の参院予算委員会で、自衛隊任務の拡大を視野に入れた憲法9条改正に意欲を示しました。「自民党は既に9条の改正案を示している。なぜ改正するかと言えば、国民の生命と財産を守る任務を全うするためだ」と述べたわけですが、これは完全に日本が戦争に協力、いや、戦争参加を意味しているのではないでしょうか。
集団的自衛権行使について安倍総理は「日本が戦争に巻き込まれることはない。巻き込まれるなら私はやらない」数ヶ月前に語っていましたが、これも今回の事件を受けて、安倍総理の思惑が変わり、日本が必要ならば戦争に参加すると世界に示すことになるのではないでしょう。確かに今回の事件で日本はイスラム国との交渉で、他国頼みの情けない対応しか出来ませんでした。
先日、国際法に乗っ取ったり処罰すると安倍総理は述べたわけですが、やはりこれは「目には目を」と言う意味だったのではないでしょうか。中国や韓国の反発も考えられますが、安倍総理は本当に9条改正を行うのか注目されます。
政府の今回の対応は意外と国民は指示しているようですが9条改正となると話は別で、せっかく選挙で大勝利し、好調だった支持率も下がることは必至です。支持率と株価の為だけに、日本人が拘束されていたことを公表しなかった安倍総理ですから、非常に頭が痛いところではないでしょうか。
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安倍総理の頭の中は、日本が戦争に参加するということも組み込まれたのではないでしょうか。心情的には分かりますが、戦後日本が貫いてきた方針を、安倍総理が方向転換という暴挙をするのかが注目です。
<「投稿サイト」編集部>