世界の常識が通用しない中国食品業界のおそろしい体質!! <1/2>

 また中国の食品に対する認識の低さが世界に知れ渡る、とんでもなく信じがたい事件が起こった。日本マクドナルドや、ファミリーマートとも取引のある「上海福喜食品有限公司」が、消費期限の切れた食肉を加工して出荷していたのだ。消費期限が切れた肉を加工品の原料とするだけでも当然問題だが、それ以外にも大問題が次々と明らかになった。

記憶に新しいが、冷凍餃子中毒事件が2008年にあり、次々と中国の食品、食材に対する事件が発覚してきている。一体この国の食品業界で何が起こっているのだろうか。この食品加工業者は、アメリカの食品加工大手「OSIグループ」の100%子会社である。中国のメディアはこぞって「アメリカの会社の責任」と報道しているようだが、これも問題を第三者に責任転嫁する、中国報道の特徴だ。

経済発展の著しい中国。しかし、人間が生きていく上で、一番重要な「食」に対する認識の甘さが疑問視される。

日本企業と取引があった福喜食品。今回も消費者が知らずに食べていた恐ろしい実態。

中国の「上海福喜食品有限公司」の工場で、信じがたい実態が明らかになった。消費期限が切れた肉を原料として食肉加工品製造がされており、それを工場の従業員が一斉に内部告発して、東方衛視というメディアを通じ世界に情報が拡散された。

この会社は、日本マクドナルドやファリーマートとも取引がある。日本マクドナルドでは、大人気の「マックチキンナゲット」が全体の2割をこの会社から仕入れ、1都10県で販売。ファミリーマートでも「ガーリックナゲット」を今月1日から全国1万店舗で販売され、「ポップコーンチキン」は今月21日から東京など10店舗で試験的に販売されていた。

今回の事件に伴いファミリーマートでは、22日からガーリックナゲットとポップコーンチキンの販売を打ち切った。日本マクドナルドは別の取引先業者から商品の調達を切り替える為、500店舗でマックチキンナゲットの提供を止めたが、結局中国製の鶏肉を使った商品の販売を中止した。

両社とも販売を止めたとはいえ、実際に消費者の口に入ったのは事実だ。今のところ健康被害は出ていないようだが、とても恐ろしいことだ。

今までにも何度もあった、中国の食材に関する大問題。この国は、過去を教訓にしないのだろうか。

では、なぜこのようなことが起こったのだろうか。中国の食品に対する様々な問題は過去に何度もあった。

記憶に新しいが、2008年1月に中国、天洋食品の冷凍餃子から農薬の成分「メタミドボスやジクロボス」が検出され、千葉、兵庫の3家族、あわせて10人が中毒症状を起こし、うち子ども一人が一時、重体に陥った。当初中国側は、「工場からの出荷の段階では毒物が混入されることは考えられず、日本に入ってきてから何者かが毒物を混入したのだろう」と、中国側での関与を否定していたが、結局、天洋食品の従業員の仕業だった。

更に、事件はこれだけに留まず、中国での食品業界の大事件が次々と明るみになった。

 同年9月には、赤ちゃん用の粉ミルクにメラミンが混入。乳幼児30人に健康被害事件が発生した。2013年10月には大手スーパーで牛肉を原料して販売されていた加工食品にキツネの肉が使われていたと発覚したし、今年の5月には、無登録業者がホルマリンを混入した肉加工品を製造していたと報道された。もちろんこれは多々ある大問題のごく一部で書ききれない。

 では、このような事件が起こった場合、日本ではどのような対応が行われるのであろうか。

 日本でも、雪印乳業㈱のずさんな食品管理の末の集団食中毒事件があったし、様々な企業での産地偽造などが明るみになった。その都度、国をあげて再発防止に徹底に努めてきている。しかし中国の食品業界に携わる企業は全く反省しないのか、他の企業の大問題が発覚しても自社の問題ではなければ、全く関係ないのか、次々と食品に対する事件が起こってきている。

 中国は、お得意に過去の日本の戦争責任問題を常に出してくるが、まずは自国で起こっている食品に対する問題こそ過去のものとはせず、教訓とするべきだ。