タカタのエアバッグは目の前にある手榴弾だった?

先日、タカタ製のエアバッグの投稿を読みました。でも、本当のエアバッグの恐さが伝えられていなかったようなので触れておきたいと思います。

エアバッグは事故の接触と同時に一瞬で膨らみますが、その装置の付け根には火薬が装填されていることを知っていたでしょうか。初期のエアバッグにはガスが使われていましたが効率が悪かったため、火薬の爆発力によって、出来るだけタイムラグが無くなるように改良されてきました。

今回の事故が起こった車のエアバッグはタカタのメキシコ工場で生産された物のようですが、火薬充填の際の圧力管理に問題があったように言われています。

エアバッグはドライバーと同乗者の生命を守るために装着されているものですが、ハンドルの中心に金属で覆われた火薬があるかと想像するだけで恐くなってしまいます。言い換えれば、顔の前に事故のショックで飛び散る手榴弾が装着されているようなもので、今までのエアバッグ安全神話からは信じられないような、逆に危険なものと一緒に走行しているイメージになってしまいます。

日本国内で100万台のリコールで、全世界では数100万台になると言いますから、いずれタカタは潰れるのでしょうが大変なことです。これは円高時代に海外に工場を移したことによって、緻密な日本人の感覚で作られていたものが、海外の安ければ良いだろう式の生産に切り替えれられたことによるツケが回ってきたことを意味しています。顔の前の手榴弾という恐怖とジャパンブランドのイメージの失墜という2つの大きなダメージは、今後の日本のあり方に何かを問いかけているようです。

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違った内容のエアバッグメーカータカタへの投稿ですが、確かにものづくり大国日本の大きなイメージダウンになることでしょう。しかし、エアバッグは顔の前に置かれた手榴弾ですか?普段、気にしていなことでも見方を変えると意外なものがあるのですね。

<「投稿サイト」編集部>