伊達ももの里マラソンで倒れた女性、17日以上経過してもまだ入院中!?

9月1日の伊達ももの里マラソン10kmコースで走った30代女性がゴール付近でフラフラと倒れこみ、心肺停止の状態に陥ったことをこのサイトの投稿で知りました。
9月17日の伊達市議会の予算決算委員会の席上で安藤喜昭市議が、その後どうなったかについて質問をしたのですが、答弁に立った田中清美教育部長によれば、大会から17日が経過しているのに、未だに入院中であるとのことでした。同市議は、「こんなことでは来年の開催は出来ないのでは?」と突っ込んだところ、田中部長は「それは実行委員会が決めることなので・・」と結論を避けたとのことでした。
心肺停止状態というのは血液が脳に送られなくなるため、救命措置は時間との戦いです。それを考えると、果たしてこの女性のその後の経過がどうなっているのかは、とても心配なことです。だから、真夏のマラソンなんてやるべきではないのです。
(投稿ネーム:危険が危ない)
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そうですね。大会主催者側の甘過ぎるリスク認識が招いた出来事であるのは間違いのない事実でしょう。2分以内に心肺蘇生が開始された場合の救命率は90%程度ですが、4分では50%、5分では25%程度と、時間経過に比例して低くなります。また、なんとか生命維持は達成しても、「脳」が特に障害を受けやすく、血液の供給が再開しても、動けない・しゃべれないなどの後遺症が残ってしまう場合が多々あるようです。そして、日本に於いて心肺蘇生後の社会復帰率は、僅か10%程度なのです。つまり事は重大な局面を迎えている可能性が高いと言えます。他の数々のマラソン大会が酷暑を避ける配慮を以って企画される中、人命よりも桃のPRを優先したこの酷暑・熱中症マラソンが、とうとう被害者を出してしまったかも知れないというのは、とても残念なことです。少なくとも今回の事件で主催側が考えを改めないようであれば、社会的に大きな問題となる事は避けられないでしょう。
<「投稿サイト」編集部>