常磐道開通。喜ばしいことだが果たして需要はあるのか?

明日12/6、常磐道の山元〜浪江が開通します。また、3月に残る浪江〜常磐富岡間が開通しこれで常磐道が全線開通してとても便利になりますね。

しかしです。先日自動車のみ通行止め解除になった帰宅困難地域の国道6号線。実際に通って見ました。通行止めのバリケードは外されましたが、パトカーや警官、ガードマンがあちこちにいる異様な雰囲気でした。

また、6号線から横道に行けないようにバリケード、そして空き巣防止でしょうか、各家毎にバリケードがあり、全く復興が進んでいないことを再認識しました。あちらこちで獣が車に轢かれ死んでいて、私も含め皆さん同じ気持ちかと思うのですが、一刻も早くこの地域を抜けたいのか、スピードを上げて走っているのが印象的でした。

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実際、福島第一原発の付近はもちろん、それ以外の場所も高線量で、よくもこの線量で通行止め解除したなと感じました。

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(写真は8マイクロシーベルト毎時ですが、9.99を振り切る場所も多くありました)

話は戻りますが、安倍総理は今回の衆院選の演説で「常磐道をGWの前に予定より2ヶ月前倒しで全線開通させる。東北復興の起爆剤にしよう」と訴えていましたが、果たしてそんなにうまくいくのでしょうか。復興が進むのはもちろん歓迎させることです。しかし、実際に帰宅困難地域の復興は本当に難しいことで、高速道路を開通させても、実際関東方面から常磐道を利用する人がいて観光客増加に役立つのか甚だ疑問です。トラックなどの輸送手段で利用されることくらいではないでしょうか。

今日、7年ぶりに1ドル120円まで円が下がりました。アベノミクスと日銀の金融緩和で円安に歯止めがきかないところまできています。このまま円安がさらに進むと日本経済に大きな影響を及ぼすことは言うまでもないでしょう。

色々やりたいことはあるのでしょうが、まずは放射線問題が解決していない地域の問題解決と、この2年間の経済の責任を取って下さい。

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常磐道開通は、長年不便だった浜通りの移動には便利になることでしょう。しかし並走する国道6号線は、先日通行止め解除になった場所は、投稿にある通り高線量の為、自動車のみ通行可能で、未だに二輪と歩行者は通れません。常磐道を含め子供を乗せて通るのはちょっとためらいます。

批判の多い安倍総理ですが、不祥事隠しの解散ともあって、目をそらせたいのでしょうが、この2年間の責任を回避するのは難しいのではないでしょうか。

しかし、円安はどこまでいくのでしょうか。

<「投稿サイト」編集部>