庶民が大好きな牛丼もハイパーインフレへ!!

安倍総理が解散時に、「デフレから脱却のチャンスを得た!!」と熱く語っていたのが数週間前。確かになんでもかんでも価格が下がればいいというものではありません。しかし、賃金も上がらないのにモノの価格だけ上がってもいいのでしょうか。株価も一時7年4ヶ月ぶりに1万8千円の高値を付けましたが7月から9月のGDPの下降修正が発表された途端、株価が下がりました。

そして、庶民の味方、サラリーマンの昼の楽しみで低価格の牛丼。コンビニ弁当よりもかなり安いため、昼時はサラリーマンで溢れています。しかし、急激な円安のため、経費削減などの企業努力では対応できず、吉野家が牛丼とカルビ丼の価格を80円から120円値上げすることになりました。それも今月17日から。10円程度の値上げではなく大幅値上げになります。

そもそも牛丼は、どこの企業も380円前後で販売していました。しかし、不景気で価格競争が始まり、300円を切る価格まで価格が下がっていました。アメリカ牛の狂牛病の影響で一時値上がりしたことはありましたが、賃金が上がらない中、庶民にはとても有難い価格でした。その牛丼が80円も値上がりします。牛丼だけではなく2015年1月から値上げする食品が非常に多いようです。これは家庭の経済を非常に圧迫するのは必至です。麻生財務大臣が「利益出していない企業は運が悪いか能力がない」との見解を示しましたが、食品業界はどこも能力が足りないとのことなのでしょうか。

安倍総理がデフレからの脱却のチャンスを得たなどというのは、詭弁を語っているだけです。全く言っていることと、日本の経済の状況が違ってます。株価だけが上がり一部の富裕層だけが儲かっただけで、賃金の上がらない庶民にはこの先更に厳しい状況に陥ることでしょう。今の状況はデフレからの脱却などではなく、ただ単にハイパーインフレの序曲に過ぎません。この先円安が進むようなことになれば、生活が出来ない人達が出てくる事でしょう。いや、すでに出始めています。

株価だけが上がり景気回復しているかのように錯覚しがちですが、結局アベノミクスの失敗と日銀の金融緩和の失敗が重なり、日本経済はとんでもない状況に陥り掛けています。こんな状況でも自民は300議席確保するようなマスコミ報道がされていますが、これでいいのでしょうか。

安倍総理の暴挙を止めるには国民が自分の意思で投票すべきです。長年続いている大不況。もう組織票で決まる政治は終わりにしなければ、日本経済は破綻するのではないでしょうか。

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アベノミクスのボロがここに来て、急激に表れて来ている感じがします。日銀黒田総裁も弱気と取れる発言をしていましたが、物価だけがじわりじわり上がり賃金が上がっていないのが現状です。

安倍総理も庶民の味方、牛丼を一度召し上がってみてはいかがでしょうか。少しは考え方が変わるのではないですか??

<「投稿サイト」編集部>