東邦銀行、曙ブレーキ融資焦げ付きで大ダメージ

私は一投資家で曙ブレーキ工業の事実上の経営破たんと裁判外の事業再生問題は存じていた者です。本サイトへの投稿を見て、東邦銀行もその融資焦げ付きを被ったことを7月下旬に公式発表していた事を知りました。その後、8月2日付け日本経済新聞の記事で当該問題の只でさえ経営不振の全国地方銀行の債権処理の深刻さを知りました。
 これによれば、曙ブレーキのメインバンクで福島県唯一のメガバンクとしても縁が深い、みずほ銀行の160億円をはじめ、メガ・準メガ各行が100億円以上の曙への融資残高に続き、各県トップの地方銀行では中位の東邦銀行が35億円と異例の巨額で多い順に7番目にランクインしていました。おそらく親密性のあるみずほ銀行の勧誘で無担保の協調融資に参加したツケが回ってきた感じでしょう。全国的に預金の運用難に苦しむ地方銀行約20行も同じ事情で参加し、曙ブレーキの裁判外の再生手続き申請で融資額の「一律5割カット」を求められ銀行団に不満が噴出してるそうです。すでに東邦銀行も8月1日発表の本年度第1四半期の決算で融資額35億円のうち「23億円を引き当てたことで、純利益は前年同期から6割減った」と大きく速報されてます。
 これは福島県経済にとっても、東邦銀行にとっても、かなり由々しき問題になっていますよね。
(投稿ネーム: 国内外の銀行マニア )
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大手銀行ですら苦しいと言われる時代に、長いものに巻かれていれば良いというような姿勢の地銀は生きていけないということでしょうね。自分自身のアンテナを研ぎ澄ませていかなければ、到底この時代の荒波を乗り越えていくことは不可能でしょう。全国地銀ランキングの結果が示す通り、東邦銀行はその辺りの能力は非常に低いと言わざるを得ないですね。
<「投稿サイト」編集部>