自民に一矢報いた恒三先生

衆院選福島選挙区は自民の3勝2敗という結果に終わり野党が大善戦した。前回は3区(玄葉光一郎・民主)を失うだけの4勝1敗だったが、今回は4区の小熊慎司(維新)が56856票を獲得し、前職の菅家一郎を416票差で打ち破った。下馬評では菅家有利の声が多かっただけに小熊の勝利は大善戦と言えるものだった。

この小熊勝利の陰には、平成の黄門様こと前回で引退した民主の渡部恒三センセイの涙ぐましい努力があった。小熊の立会い演説会は都合7回開催されたが、その7回全てに恒三センセイがマイクを握った。

失礼だが高齢となった恒三センセイは足元も弱くなり、やっと立っている状態と言われるが、それでも気力を振り絞って小熊の応援を、文字通り命懸けで行った。これで行き場を失くしていたコウゾウ一派と言われる自民でも民主でもない恒三派の残党達が、こぞって小熊を応援することになった。

恒三センセイ自身も今回のような全ての演説会でマイクを握るということは、多分初めてのことだろう。それだけ自民に一矢報いたいという気持ちが強かったのではないか。

今後も陰の政界御意見番として頑張って欲しいものだ。

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小選挙区での小熊の勝利は小熊自らの維新の票と民主の勢力を結集した結果でしょう。全国的にもこのような野党の結束が自民独走を抑える唯一の方法なのではないでしょうか。そうすれば一強多弱打を破出来る時が来るかも知れませんね。その意味で全国に先がけたモデルケースのような選挙でした。

<「投稿サイト」編集部>