詐欺被害者を拡大させた共済リンクル勧誘員の罪と罰

20億を超える金融詐欺事件に発展し、福島・宮城を中心に被害が拡大している「しあわせ共済リンクル」ですが、6月2日には被害者弁護団が立ち上がり、被害者や関係者などの証言により実態が徐々に明らかとなっています。
関係者によると、共済リンクルは閉鎖的な組織で、勧誘はおもに勧誘員の口コミを中心に行われ、養成のためのセミナーが毎週南相馬市などで開催されていたようです。
参加者は組織に選ばれたものと自称する人たちで、セミナーは夜に始まり未明まで続いたそうです。
セミナーの参加者には、県内の中小企業の経営者や役員なども含まれており、外見はごく普通で普段は詐欺に関わるような人物には見えなかったが、夜通し行われるセミナーの雰囲気で判断力を失ったか、あるいは強い金銭欲に自分を見失ったか、その後幹部として勧誘に加担するようになったとの証言もあるほどです。
実質的責任者の事務局長が死亡したことにより、被害金の行方など内情は闇の部分も多く、訴える相手もいない状況ですが、率先して勧誘した勧誘員の責任も重大で、幹部同様の責任が追及されるに違いありません。
(投稿ネーム:共済リンクル被害者の会)
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判断力の鈍った夜間に拘束され、身体的にも精神的にも弱ったところへ、あの手この手で考えを植え付けられる。まさに洗脳の典型的パターンですね。とはいえ、玉突き事故やネズミ講などと同様、複雑な訴訟関係が予想され、勧誘された相手同士の争いはますます増えるでしょうね。
<「投稿サイト」編集部>