除染廃棄物の真上で生活させられる福島市民

福島原発事故後の住宅除染で発生した放射性廃棄物を敷地内仮置きのため埋設した場所を示す「埋設図」に不備があったせいで、新築住宅の下に除染廃棄物があるというとんでもない出来事が起こったようです。
気の毒なことに、ローンを組んで家を建てた矢先にその事が分かったようです。一昨年の3月に家を建てるために「除染済み」の土地を購入し、その時に不動産業者から受け取った図面に示してあった埋設箇所が、全然違っていました。結局住宅メーカーでは廃棄物の場所を避けて家を建てたつもりが、図面の位置がいい加減なせいで真上に家を建ててしまいました。この廃棄物も仮置きなので撤去する予定なのに、撤去できない状態になってしまいました。
これに対して、除染を担当した福島市除染推進室渡辺俊寿室長の答えは「市民に渡している図面はあくまで『略図』だ」というもので、「正確な場所の記載は国からは求められていないので、目印でこの場所に現場保管してあるという略図になっている」という非常に誠意が感じられない、ひどいものでした。
しかも、市では廃棄物を埋めた場所を詳しく記した別な図面も持っているというのです。しかし、その図面は市民に渡しません。一体どうなっているのでしょうか。福島市除染推進室は、福島市民を放射能と仲良く暮らすことを強制するのが仕事なのでしょうか!!
(投稿ネーム:福島市除染推進室)
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確かにおっしゃる通りです。福島市除染推進室の答えは事実上「国に言われてないので私は悪くない。」と居直っているだけの内容です。これは自らの不備で市民に迷惑をかけた際の自治体の担当者のコメントとしては史上類のないほど非常識なものですね。「福島市役所」の一部門なのですから、まず「福島市民」の生活上の利益を優先し、そこに着目して業務を進めるべきなのに、除染推進室は国の出先機関か何かの気分で思い上がっているようですね。問題の如何に関わらず、市民が迷惑を被った場合、まず第一声は市民への「謝罪」であることが常識です。こういう異常な対応を自治体担当者がすることが原因で、市民の間に「廃棄物撤去をしたくないから、意図的に詳細図面を渡さないのではないか。そもそもそういう方針なのではないか。」という憶測も広がっています。市民生活に目を向けない、福島市役所の基本姿勢が問われる事件となりましたね。
<「投稿サイト」編集部>