農林事務所OB天下り企業「N建設」に特段の利益供与をしていた須田博行さん

福島県北農林事務所所長を11月に退職して年明けの伊達市長選挙に立候補する須田博行氏の過去について先日投稿したキビちゃんです。須田さんの行状について、もうちょっと具体的な事を書いてみたらどうだ、と職場の友人からも勧められたので、比較的最近の出来事をお伝えしようと思い、筆をとった次第です。須田氏は、福島市小倉寺にあるN建設に特段の利益供与を行っていました。これは新聞沙汰にもなった事件絡みの話で、細かい事情は地元建設業者の談合組織である県建設業会県北支部加盟業者の知り合いからもバッチリ情報をとったものです。
今年7月に発覚した「竹林除染『写真捏造』事件」と言えば、皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。あれをやったのがN建設率いる3社JVなのです。事件後、当然の如くこの3社は除染作業の過大請求について福島市から数千万円の返還請求を迫られ、7月5日から3ヶ月間の指名停止の行政処分を受けていた筈でした。ここまでは誰もが知っている話ですが、実はこの話には重要な続きがあるのです。
社会規範上、犯罪紛いの事をやった業者がそれを反省して姿勢を改めるために行政処分は不可欠な訳ですが、なんとN建設等が受けた指名停止の行政処分については、当時部長相当職の須田博行氏がその権限を最大に活用して強引に揉み消していたのです。N建設が悪質な竹林除染写真の捏造や水増し請求をしていたにも関わらず、須田氏は「除染作業は、建設業法が定める29種に該当しない委託業務だから、見逃してあげよう。」と県の建設産業室にゴリ押しし、なんと、その要求を通してしまいました。
その直後の7月下旬、なんともえげつない事に、須田氏は県北農林事務所発注の工事入札で4億円近い工事をN建設にすぐに落札させてやっています。そして更に、須田氏は退職直前の最大の置き土産として、山木屋地区基盤整備事業の4工事もこのN建設に落札させました。この時は、入札金額に加えて工事施工実績・工事担当監理技術者の施工技術点などを加味して判定する「技術総合評価制度」だったので、須田氏が大きく加点し、いわば下駄をはかせて、大逆転落札劇を演じさせた事は、あまりにも露骨だったため、未だに職員一同の語り草になっています。
これら一連の利益供与の背景には、福島市小倉寺にあるこのN建設が、県北農林事務所OBの天下り企業であり、先日書いた須田氏のズブズブ接待ライフのまさにど真ん中に位置する企業であるという事実が隠されています。
いやはや、本当にドロドロに汚れた業界です。私は比較的真面目に公務員職に従事しているつもりなんですが、私利私欲に生きる須田氏等を見ていると、虚しくなることが多々ありました。
「忖度」という言葉が今年の流行語の一つにあげられているようですが、在職中の須田氏は、今思えば忖度行政の元祖みたいな人でした。宇都宮大学農学部で農業技術を学んで卒業しながら、最後は「利権技術者」の異名を抱えながら退職していった須田氏。N建設への度重なる利益供与の見返りは、伊達市市長選に於いてお約束されている、という噂もあるようです。それについてタクティクスさんの方で、何か詳しい情報を掴んでいるようでしたら教えてもらえないでしょうか。
(投稿ネーム:キビちゃん)
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キビちゃんさん、先日の投稿に引き続き、更に詳細な情報をありがとうございました。実は、似たような内容について何度か噂話では聞いておりましたが、これが事実ならば明確な贈収賄事件になってしまいますね。お尋ねの件ですが、N建設から、利益供与の見返りとして須田氏に贈られるプレゼントは一体何なのか、という事について、只今情報が入ってきており、内容を精査しているところです。今月発売のタクティクス本誌新春号にて、これの徹底取材記事を掲載する予定ですので、お楽しみにお待ちください。
<「投稿サイト」編集部>