福島第一原子力発電所車両測定除染業務で、車両が帰る時に汚染がないかGM管で測定するのですが、大型車などの測定範囲は手の届く範囲と決まってい て、工事車両などの大型車はタイヤより奥は全く測定していないですし、汚染の可能性が高い車両の下は全く測定していません。
GM管ではCPM(1分間で計測でされた放射線の数)100Kまでしか測定出来ませんが、100Kオーバーなどめずらしくないのです。泥、土が付着して汚染されているからです。そして、タイヤより少し奥 のシャーシ部分など手の届かない所に泥がヘバリ付いているのですが、その泥は汚染されている可能性があるが、当然測定はしない。作業している人 間はすべて承知していても、車両スクリーニングはやっても意味が無い、しっかり管理しているように見せかけているただのパフォーマンスで間違いなく 汚染された車両が6号国道走行しております。汚染した土や泥を6号国道に落としながら。
作業時間は大型車両で10分、普通車で5分と決まっています。書類には作業開始時間、終了時間がしっかり記録されています。この件に関しては東電もでっち上げは無理でしょう。
なお偽装派遣、偽装請負の実態を作業員からアンケートを取って3割もあると呆れ返る情報を流していましたが、実際はそれより遥かに多い数字ですよ。自分もアンケートに嘘八百書いてましたもの。給料は自分の会社から貰っていますが、作業指示を自分の会社から受けることなど絶対にありません。アンケートに正直に答えたら自分が働いている会社は偽装請負だと告発しているのと同じですもん。
汚染している可能性がある車両を平気で6号線を走行させていたので、この事実が公になれば大変な事になります。全部測定しようとすればかなりの時間がかかるので、車両の下の部分は測定していないというずさんな体制で、一番汚染している可能性があるのは、泥が飛び散った泥除け、もちろん車両の下で、繰り返しますが、手の届く範囲でタイヤ、泥除け測定して終わりです。泥が飛び散っている車体の下すべて測定しなければスクリーニングなど意味が無いのはお分かり頂けたかと思います。
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福島第一原子力発電所近くの通行止めになっていた区間も、自動車のみ数ヶ月前に通行出来るようになりました。南相馬からいわき方面に行くにはとても便利になりましたが、私も付近を測定しながら走ると、10マイクロシーベルトを超える地域もあります。そのような場所を走るのも危険ですが、残留放射線物質だけではなく、新たに汚染土などを撒き散らしている実態を国民は把握していないでしょう。
とても貴重な情報でした。
<「投稿サイト」編集部>