間もなく第二次安倍政権が発足して2年になろうとしてますが、目玉のアベノミクスの効果はどれほどあったというのでしょうか。デフレ脱却をし、一気に景気回復を狙ったのでしょうが、完全に失敗政策でしたね。安倍政権が発足する前、2011年の震災直後に76円台まで値を下げたアメリカドルが、今では114円台まで円安ドル高になりました。円安により輸出を増やし、雇用拡大、景気回復を期待していたのでしょうが、全くあてが外れたのではないでしょうか?なぜそんなに輸出にこだわっていたのでしょう??確かに過度な円安は賛同しませんが、急激な円相場の変動には力のない企業は対応することなど出来ません。
確かに日本が世界に誇れる製品はたくさんあります。景気が悪いといえでも、日本製は未だに世界一高品質だといえると思います。円安によりこういった高品質製品が海外に輸出しやすくなることにより、輸出産業の景気回復は望めると思います。
しかし、この国を支えているのは大企業ではなく、全体の99.7%を占め、約7割の雇用を生み出している中小企業です。その中小企業は海外から安い材料を仕入れ、日本の技術で商品化している企業が多くあります。その中小企業がアベノミクスの影響で悲鳴を挙げ、倒産している企業も多くあるのが現状です。
昨日の国会中継をみましたが、民主党の桜井議員に「総理の目から見て、国民の生活が豊かに豊かになっているように見えますか?」という質問に「豊かになるよう、政府として精一杯努力する」という全く質問の趣旨に噛み合っていない答弁をしてました。ようするに、安倍総理自身も景気が回復していなことを認めているということになります。
日銀が31日決定した追加的な量的金融緩和策で、このところ勢いを失いつつあった景気回復や物価上昇の力を“再点火”する狙いがあるとのことですが、確かに株価が上がりました。しかし、桜井議員も言っていた通り、株を持っている人だけが儲かって豊かになるだけで、更に円安が加速し、日本は抜け出すことの出来ない不景気が続くでしょう。
社民党吉田党首に脱税疑惑を突き付けられ激高した安倍総理。相次ぐ閣僚の不祥事にこの頃は顔色が冴えないように感じられます。自身の保身のためではなく、国のため、国民のために精一杯努力してください。
—————————————–
安倍総理は本当に最近顔色が冴えず、かつての余裕が全くなくなった感じがします。この2年の間で円が40円近くも値下がりし、このままでは中小企業の倒産の連鎖が止まらなくなってしまいます。
アベノミクスが理想的なシナリオ通りであれば、本当の景気回復が感じられていたことでしょう。しかし円安誘導により、最悪なシナリオを辿り、スタグフレーションに陥ることは間違いないでしょう。
<「投稿サイト」編集部>