パイロットの大ヒット商品「消せるボールペン」に寄せられる疑問の数々。このペンは未完成なのでは?の声!声! <3/3>

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未完成品というだけでも大問題なのに、何とこの商品を悪用して犯罪が横行している。

前述のとおり、欠陥とも言える部分の多いこの消せるペン。欠陥品を販売するのはもちろんとんでもないことだが、消費者だけが被害を受けているのではなく、何とこの消せるペンを使った犯罪が横行しているのだ。

2010年8月、奈良県警が車検合格後に申請書の車体番号を書き換え、合格していいない車の車検証の交付を受けたとして自動車板金業者らを道路運送車両法違反の容疑で逮捕した。
12年8月には大阪府警の男性巡査部長が消せるペンで調書を作成した上、容疑者が署名捺印した後に勝手に書き直しして改ざんしたとして、虚偽有印文書作成・同行使の疑いで書類送検された。
13年5月には、三重県津市で学校給食協会の臨時職員の女がパンや米飯代の請求金額を消せるペンで不正に水増し、4,200万円のもの金を着服。
同9月には茨城県土浦市消防本部で時間外手当約70万円を不正受給したとして男性主任が懲戒免職になった。給与担当だった男性は消せるボールペンで勤務管理表を書いて上司の決裁を受け、市人事課に持って行く途中に時間を書き換えて水増しした物だった。

ここに挙げたあげた例は、ごく一部であり、消せるペンを悪用し犯罪行為が多く行われている事は事実であり、この消せるペンで今後も犯罪行為が行われる懸念が持たれている。

長所のみの過剰宣伝。短所は注意書きで小さく。これでは被害者が後を絶たない。

消せるペンが発売されてから8年の歳月が過ぎ、2014年3月末時点で、世界累計販売本数10億本という大ヒット商品になった。(株式会社パイロットコーポレーションのウェブサイトより)

確かに一度使用してみると手放せないくらい便利な物だ。しかし、重要なメモ、いわゆる個人の知識、財産に相当する事が簡単に消えてしまったら果たしてどうなるであろうか。このペンはインクが無色になるだけで、文字自体その物が消えてなくなる訳ではない。
実際に冷凍庫(マイナス10度前後)に数分入れておくといくらか文字が浮き出てくる。消えてしまった時はこの方法をとればいいかもしれないが、手品の仕掛けの様な方法は、完全ではないだろう。60度以上で消えてしまう注意書きはあるが、浮き出させる方法は書いていないのだから。

また、文具店の店長の話では、民間療法ではあるが書けなくなったペンも冷凍庫に入れておけば、書ける様になる場合があると教えてくれた。私も試してみたが、紙に書いた文字は少し浮かび上がってきたものの、ペン自体は書ける様にはならなかった。いずれにしろ、家庭用冷凍庫では温度が足りないのであろう。

この事を加味し、メモを取る際やビジネス、勉強をする上で、このノートは机の上でしか使わない、温かい所、熱を持つ所では使わないなど、本来のボールペンを使う上で考える必要のない使用用途、置き場所、保存方法、そして温度の事も考える必要があるようだ。
もっともこれらの件は、メーカーが消費者にしっかり告知する必要があるのではないだろうか。

欠陥商品は即時回収し、完成をしてから販売すべき。それがmade in Japanの品質だ

インクの減りが早いというのは商品の特性上仕方が無いのかもしれない。しかし何度も書いたが60度というのは我々の生活で普通に考えられる温度だ。60度という温度で品質変化が見られ、使用が出来なくなるような商品を、果たして販売しても良いものだろうか。
地方都市では車は生活の必需品。車が無ければ生活が出来ないと言っても過言ではない。そこにこの大変便利に思える未完成品を使用し、生活環境で十分に考えられる60度という温度で文字が消えてしまったらショックだし、ボールペンが使用できなくなるのは非常に不便だ。

60度以下の環境が保たれる、場所のみで使用出来るというのは、果たしてこの日本で可能なのだろうか。この問題をクリアしてこそパイロットは胸を張って売るべきではないだろうか。

現代の地球は温暖化が進み、異常気象が多い。特に今年の暑さは異状で、先日も北海道で30度超えの日が何日も続いたことがニュースになった。そして寒暖の差も大きくなっている。
このパイロットの消せるボールペンはこれまで検証してきたように、簡単に文字が消えてしまうような商品ならば、万が一にも60度を超えない地域限定で販売されるべきではないだろうか。

前述した漫画家のように、同一室温で作業するような職業の人間はいいかもしれないが、学生やビジネスマンのように、日々異なる環境で生活をしている人間には適さない商品のような感がある。寒暖差のある屋外使用など、メーカーはもっともっと研究が必要だ。

この消せるペンは文具店にとどまらず、ディスカウントストアやコンビニの文具コーナーでメイン商品として売られている。大手ディスカウントストアのドン・キホーテなどでは、売り場にディスプレイを設置して常にCMを流している力の入れ様だ。それは、言い換えれば、それだけ多くの人々が使用し被害を受けている事が考えられる。
この様に多くの人の目につく商品が欠陥商品あっては決してならない。消せるボールペンのような大ヒット商品は、使用環境が限定されるような事がなく、全ての人に便利に使用してもらうことが大前提であるべきだ。

製造販売元のパイロットは商品を即時回収して改良を重ね、手品のようなボールペンではなく、どの様な環境でも全ての人が満足出来る完璧な商品として、発売出来るようにしてもらいたいものだ。メイドインジャパン。世界に誇れる消せるペンの登場を切に願うものである。

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投稿者ご自身で消せるペン(フリクションボール)の性能テストを行った上での投稿は、説得力があります。
パイロットの消せるペンのWebサイトにある「よるある質問」の中には、投稿者が指摘しているいくつかの欠陥について記載されていません。日本の代表的なメーカーとして、事実をきちんと語っていただきたいです。
<「投稿サイト」編集部>