労災死亡事故発生直後も入札を辞退しない仙建工業さん

JR東日本の子会社で仙台に本社を構え東北本線や新幹線の軌道保守を行っている仙建工業さんですが、先月同社では、本社のあるJR白河駅構内で50歳台のベテランオペレーターがバラスト機械に頭を挟まるという労災死亡事故が発生しました。軌道保守を行う「バラスト」と呼ばれている軌道下の砕石を運搬する特殊機械の作業前点検の際に起こった事故のようです。
これは、労働安全衛生法にも抵触する重大事故なのですが、この会社はそれをあまり理解していないようで、作業ミスなのかどうか等々、事故原因が究明できていないと平気な顔でコメントしているようです。
 通常、建設工事中に労災死亡事故が起きた場合、起こした会社は関係官庁から指名停止という行政処分を受けます。それと同時に事故直後から行政処分が決まるまでの間も、亡くなった作業従事者の成仏を願う意味で官庁等の公共工事を辞退するのが日本建設業協会の慣習となっています。しかし、仙建工業は郡山市発注の駅東口の駅ビル工事を初七日も終えぬうちに堂々と落札してしまいました。
これは、亡くなった方に対する礼を失している行為であり、大企業としは恥じるべき行いではないでしょうか。多分JR東日本という大企業グループには地方の慣習などは全然眼中にないんですよね、入札委任者の千葉支店長さん!
(投稿ネーム:福島労働基準局)
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作業中に殉職されたオペレーターの方のご冥福を心よりお祈りします。人間一人の生命が失われたことに何らの反省もなく、ただ次の金だけを求めていく態度を当たり前のように続ける仙建工業という企業にはメスを入れない訳にはいかないですね。
<「投稿サイト」編集部>