ホームレスをとことん嫌う渋谷区。

路上生活者、いわゆるホームレスの人達を、渋谷区は年末年始公園から排除しようと渋谷駅前の公園3箇所を封鎖しました。これは毎年恒例、年末年始に行われるボランティアによる炊き出しをさせないためです。区の担当者によると、公園内は原則火気厳禁のため、炊き出しで使用するのは認められず、毎年行われている公園だけを封鎖しても、場所を移動する可能性があるとのことで3箇所封鎖に踏み切ったのです。

ボランティア団体は公園使用の申請をしていましたが、区の今回の対応に止むを得ず、命に関わると公園に隣接する歩道で炊き出しを行いました。これによる区の反発は無く混乱はなかったのですが、それならなぜ通例の公園での炊き出しを今年は火気厳禁を理由に封鎖したのでしょうか。それには渋谷区がホームレスをとことん嫌い排除しようと躍起立っているからに他なりません。

その背景には2020年の東京オリンピックがあります。町を綺麗にするとかで、汚いと思われるものを全て排除しようとする動きが全国的に広がっています。その中でも渋谷区は異常でしょう。日本の漫画や雑誌もその対象に入っているとかで、そんなことまでして東京でオリンピックを開催する必要があるのでしょうか。

ホームレスの中には病気やその他の理由で路上生活をしている人がたくさんいます。納税出来なければすぐに切り捨てるというのは、どんなものでしょうか。とても先進国のすることではないでしょう。そういえば安倍総理も麻生財務大臣も渋谷区民ですね。もしこの2人が口を出していたとしたら呆れてしまいます。

無知識の人が自民にはいて、生活保護削減に旗を振る片山さつき参院議員は、ホームレスに糖尿病が多いことに対し、以前雑誌の対談で「本当に困窮して3食食べられない人がどれ位いると思う? ホームレスが糖尿病になる国ですよ」と本当にバカ丸出しの発言を行いました。

ホームレスの人達は炊き出しを含め、炭水化物を多く摂取し、野菜不足の偏った食習慣になりがちです。『世界の医療団』のある医師は「貧困層ほど糖尿病が多い。貧困な国ほど糖尿病が多い。そういうデータが出ている」と話しているのを、以前テレビで見ました。小泉政権の時からですが、本当に片山さつき議員のようなただ目立ちたがりの何も知識の無い人は国会議員として恥ずかしい存在です。

汚いものを排除するのではなく、別な形で綺麗にしたらどうなんですか?そのためには言葉だけ先行しているアベノミクスの理想を実現して下さい。

まだまだ絵に描いた餅にすぎません。

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年末年始位穏やかに過ごしたいものですね。ホームレスの人達にも様々な事情があると思います。根っからの怠け者もいるかも知れませんが、好きでホームレスになった人はいないでしょう。

日本人を排除してまで東京オリンピック開催の意味はありません。

<「投稿サイト」編集部>