今回の知事選で自民県連が推薦を決めていた鉢村候補に、精神的ダメージを与えようと自宅周辺に右翼の街宣車がまわっていたことが分かった。いや、分かっていた。それがきっかけで鉢村候補は立候補を断念することになったが、この右翼の街宣活動を仕掛けたのは、ウジボリを候補者に仕立て上げるために動いていたある利権集団ではないかと見られている。
この街宣車は仙台市に拠点がある右翼団体のものらしいが、実はこの時、街宣は鉢村氏宅周辺だけが目的ではなかった。その直前に郡山市の金田建設と品川市長周辺に街宣をかけ、日本郵政が配送センターにしようとしている土地問題を一くさり糾弾した後に、行きがけならぬ帰りがけの駄賃とばかりに福島市の鉢村氏宅に向かったというのだ。
根も葉もないことに金田建設は民事で損害賠償と、刑事罰を求める正式な告訴をするとのことだったが、相手の右翼の職業はトラック運転手らしいのだが、住所不定のようで、人定が困難であるため難航しているという。関東圏の優秀な弁護士が動いているため、この告訴は近いうちに実現することだろう。
鉢村をつぶして利益を受けるのは誰だ!!
ここで湧いてくる素朴な疑問は、何故、仙台の右翼団体が郡山市や福島市に出張してくるのだろうかということだが、思想的な主義主張とは全く違った次元のもので、誰かから雇われて出張してきているのではないか?ということだ。それであるなら、鉢村を潰して利益を受けるのは誰かということになれば、内堀周辺以外には考えられないのだが、いかがだろうか。
やはり、その背後には、操りやすい内堀県政を実現し、中間貯蔵施設関連の莫大な利権を我が物にしようという巧妙な企みがあるのだろう。
犯人が誰かは現時点では特定出来ないので言及は避けるが、いずれ、正式な告訴が行われれば、自ずと分かってくるだろう。ただ言えることは、これまで、このWebが伝えてきた内堀周辺の関係者であることだけは間違いない。
前県議会議長に対する街宣も同一犯か?
右翼といえば、前県議会議長の斉藤健治が昨年秋、自宅周辺で街宣をかけられたことがあった。南相馬選出の太田光秋県議が仕掛けたことと公言してはばからなかったが、これは全くのお門違い。太田のようなボンボンがいかに対立する人間だからといって、右翼の街宣車をまわすようなことはあり得ない。当然、斉藤県議は名誉棄損で告訴されたが、郡山市内の事情通の間では、この街宣も、動いた政治団体は全く別でも鉢村潰しに右翼を差し向けた同一人物の仕掛けではないかと言われている。
これらの街宣に直接の関係があるとは思えないが、共通するキーワードがある。それは「ノリヤス」である。斉藤健治前議長らに毛嫌いされる太田光秋は佐藤憲保一派であり、鉢村を潰して内堀を担ごうと画策していたのも、やはり憲保一派だった。憲保は知る限りでは右翼団体とは何の繋がりもないし、そんなことをする男ではない。しかし、憲保周辺には右翼団体に近い人物がいることだけは確かなことだ。
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右翼の街宣によってターゲットを打ち落とそうとする行為は、今どき流行らない。時代錯誤甚だしいものだ。でも、一般の市民にとって、この右翼の街宣は衛撃的なものに写る。
県民は今回の知事選の内堀擁立の影に、こんな卑劣な行為が行われていたことを知っておかなければならない。ウジボリと非難されるのも頷けるというもの。
<「投稿サイト」編集部>