心肺停止が発生していた伊達市桃の里マラソン

伊達市桃の里マラソン実行委員会主催の第59回を数える「桃の里マラソン」が、9月1日、5333人のエントリーを受け伊達市保原町宮下の陣屋通りでスタートの火蓋を切りました。
タクティクスの誌面でも昨年報じられていましたが、この大会は特産の桃の収穫期に当たる8月の猛暑日に開催されることが以前から問題視されていました。特に一昨年は熱中症患者が多発し、福島医大のドクターヘリを要請する事態にまで発展していました。
それらの経験則を踏まえて今期から開催を一週間遅らせた上、スタートを1時間早めるという対策が採られていました。しかし、事件は10kmコースのゴール直前で起こりました。
10kmコースを走った30代女性がゴール寸前でフラつき始め、遂に倒れてしまい、心肺停止に陥ってしまったのです。しかし、この女性は強運の持ち主でした。ゴールが近いこともあり、不測の事態に備えていた救急車が待機していた上に、心臓への電気ショックを与える自動対外式除細動器(AED)が備えてある場所にごく近くでの転倒だったようです。
そこから日赤福島病院に救急搬送されましたが、適正な処置がなされていたため事無きを得たとのことでした。
尚、日赤の医療関係者からは「いくら9月に入ったとはいえ、気温が30度もある時期のマラソン大会は如何かと思う」という一言があったと言われています。
桃の生産をアピールしたいのは分かりますが、ランナーの生命を尊ぶことの方がもっと重要ですよね。
(投稿ネーム:ゴール前のボランティアは見た!)
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でも、本当に倒れた場所がゴール直前のAED常備の場所で良かったですね。そして救急車が直近で待機中だったということも強運でしたね。尚、この事故は、一部の人にしか伝えられていないようで、ゴール付近に居たボランティアの人達以外は殆ど知らないようです。
今年は真夏の台風一過、やや秋の気配が感じられるようになりましたが、昨年のように記録的な酷暑が続いたこともあります。
ノー天気な須田市長は気分良くスタートの号砲を鳴らしていたようですが、もっともっと真剣な対策を練っていかないと大会の存続は厳しくなりますよ。
<「投稿サイト」編集部>